2000万円台の注文住宅の特徴について

シンプルな外観が多い

2000万円台の家の場合、見た目はごくシンプルなデザインとなります。総2階で、屋根は低コストの切妻屋根を基本とし、屋根材には本瓦ではなくスレート材が使用されることが多いです。屋根のスレート材は軽量でコストを抑えられる反面、年数を重ねるとコケが生えたり色褪せが目立ったりするためメンテナンスが必要になります。 また壁材にはサイディングやガルバリウム鋼板を採用します。サイディングは価格帯や性能がさまざまなので、予算に合わせて選択します。多少の余裕がある場合には、汚れが付着しにくい素材のものを選ぶと後々のメンテナンス費用が少なく済みます。 屋根材や壁材は完全注文住宅型のハウスメーカーよりも、標準仕様を扱うハウスメーカーの方が、同じ材料でも低価格なことがあります。これは、大量発注によりコストを削減することが出来るからです。自分好みにしたい方は完全注文住宅型、費用を抑えたい方は標準仕様のある会社が適しています。

耐震性や断熱性は最低基準をクリアしている

ハウスメーカーにより違いはありますが、多くは耐震等級2相当を維持できる「軸組み工法」が採用されています。なぜ「相当」なのかというと、耐震等級を正式に取得するための構造計算はせず、簡易計算によって耐震チェックを行っているからです。構造計算には約30万円ほどかかるので、2000万円台の注文住宅の場合はコスト削減のために利用しないケースが多く見受けられます。

また、断熱性のグレードとしては、法律が要求する最低基準の「断熱性能等級4」をクリアしている程度です。昭和時代の住宅が等級3ですから、それよりもワンランク上となります。具体的には、断熱材の厚さが約2倍です。真冬や真夏の時期ですと、吹き抜けのあるような間取りでは冷暖房の効きがいまいちと感じることがあるでしょう。

2000万円台で、どのような仕様が可能かはハウスメーカーにより異なるので色々と比較検討することをおすすめします。