注文住宅の完成までの期間は?

時間をかけて地盤調査を行うため平均して13カ月程度かかる

住宅街を歩いていると、建設中の注文住宅を見かけることがありますよね。では一般的に注文住宅は完成までにどれくらいの期間を要しているのでしょうか。

大手住宅メーカーによると注文住宅は契約してから入居までに平均で約13カ月かかるという調査結果が出ています。「1年以上もかかるのか…」という印象を持ったかもしれませんが、注文住宅は間取りや外装などが決まっていたとしても、土地の強度を測定するために時間をかけて地盤調査を実施するケースがほとんどなのです。調査をして地盤の強度が足りていないことが判明すれば、土地の改良工事が必要となるため、さらに長い期間を要することになります。大地震に伴う液状化現象が問題となった事例があるため、地盤調査と改良工事は慎重に行われるのです。

書類に不備があると完成時期が遅くなるので注意が必要

基本情報としておさえておきたいのは注文住宅の建設スケジュールを詳細に決めたとしても、建築確認申請が自治体から認められていない状態では工事が進められないということです。書類の準備や申請手続きはとても複雑なので「いよいよ工事が始まる!」という段階になって「申請書に不備があった…」とならないために、建築確認申請は手数料がかかったとしても建築会社に代行してもらうことが推奨されています。

その他にも地鎮祭や上棟式など、希望に応じて様々な儀式が用意されていますが、一旦工事が開始されれば長期間の天候不順がない限り完成までに平均で1年もかかりません。工事終了後は、依頼主と現場監督と住宅メーカーの担当者が一緒になって竣工検査を行います。不具合やキズなどがあれば完成までにさらに期間を要することになりますが、その場で修繕を依頼しましょう。鍵を受け取ったあとに修繕を依頼すると別料金を請求されることがあります。